20230601
薬を飲んで14時過ぎまで寝ていた。さすがに少しすっきりした気がしないでもない。
のっそり起き上がって、『岸辺露伴ルーヴルへ行く』を観てきた。
原作未読だったので、なかなかルーヴルに行かなくてふふっとなった。あらゆる意味で贅沢でよかった。
映画とは関係がない話なのだけれど、人生の節目を迎えようとしている。
なにかに導かれるように辿りついた場所に対して、自信も現実味もまるでなく、不安だけが渦巻いている。昔から、夢や願い事というのは叶わないものであり、いわば現実逃避の一環として抱えていたものであるからして、叶ってしまえばそこにあるのは残骸でしかなく、それを幸福と思えるだけの強さはないのだった。
せめて誰かに話して肯定されたい、背を押してもらいたいと思うのだけれど、そうした相手のほとんどが鬼籍に入っていることに気づいてぼうとしている。今更にこみあげてきた涙が、遅れて来た離別への反応なのか、単なる情緒不安定なのか、判断できない。
そういうわけで、私もようやく何者かになれるかもしれない、という思いは、不安定なままに浮かんでいる。
昔から、誰かに認められたかったし、褒められたかったし、甘えたかったのだ。
その相手が見つからないのであれば、自分で自分を愛し、認めるしかないとわかってはいるのだけれど、それもなかなかに難しい。隙あらば否定の文言ばかりが浮かんでくるのはどうしてなのか、卑下を防衛の手段にしてはいけないと、理性では知っているはずなのだけれど。
自分のことを好きだと思える自分を取り戻したい。