そのひのことごと

平和に生きたい個人の個人による覚書なのでできれば優しくしてほしい

HiGH&LOWが楽しかった人に試してほしい平成ライダーの話

※noteに置いてたのを移植しろと言われたのでしたやつです。

 

こんにちは、HiGH&LOW THE MOVIE 3 FINAL MISSIONご覧になられましたか。最高でしたね。終盤の雨宮兄弟の変身シーン1万回くらい見たいよね。
今のニュアンスが伝わった人も伝わらない人もいるかと存じますが、こちらは表題通り、HiGH&LOWがシリーズが一区切りとなってちょっと寂しくなったところに仮面ライダーを投げ込みたい文章です。

元は私が平成ライダーファン(昭和はちょっとかじってるくらい)で、そっち方面からの興味で見たら楽しかったー!!という経緯があるので、その逆もあり得るだろうというわけで、せっかくだからまとめておこうと思った次第です。

なおスーパー戦隊のファンでもあるんですが、今回は都合上平成ライダーに絞ります。

絞ったうえでめちゃくちゃ長いから暇なときにどうぞ。

視聴層の相性がいいと思われる理由

要は私がなんでHiGH&LOW楽しかったかという話です。長いので手っ取り早くおすすめ読みたい人は飛ばしてください。

アクションがかっこいい

まずはとにもかくにもこれ。特撮って変身して戦うイメージでしょうし、実際そうなんですが、変身前も割とがんがん動きます。特に近年は役者さんの身体能力が高いので、「嘘でしょ!?」というレベルを吹き替えなしでやる。(後述しますがRUDE BOYSユウ役の佐野岳さんとか顕著です)
もちろん変身後のアクションもむちゃくちゃかっこいい。マスク内の視界が数cm(下手するとそれ以下)だとは思えない。
そして爆破。炎上。滑空。バイクアクション。カーアクション。etc。

爆発炎上が見たいなら特撮である。

特に劇場版を見てもらえるとわかりやすいのですが、日本のアクションと撮影技術の最先端はこの枠が担っているのではと思う程度には、毎年いろんな趣向を凝らして魅せてくれます。

対象年齢や規模こそ違いますが、HiGH&LOWを見いてると「進研ゼミだ…(日曜朝に見たぞ…)」と思う部分が結構あります。わくわく二乗です。

若手とベテランのキャストのバランス

メインキャストはフレッシュな若手でかためる一方、脇にキャリアの長いキャストを配置し引き締める。そその相乗効果が起こるところも、共通している気がします。
個人的には『仮面ライダー(※以降省略)龍騎津田寛治さん、『~カブト』本田博太郎さん、『~OOO(オーズ)』宇梶剛士さんなんかが特に印象深いです。
あと音楽関係者、お笑い芸人、アイドルなど、いろんな人が本職の枠に縛られずに関わって芝居をしているところも似てるかな。*1
毎年「えっこの人出てるんだ!?」という枠がありますし、「この人のこんな一面が見られるとは!」というのも楽しかったりします。
演技初心者組が1年間で急成長し、顔つきまで変わるのも見どころです。

シリアスとコメディのバランス

仮面ライダーに全く触れていない人が今どういうイメージを持っているかがわからないのですが、毎年割とド重いテーマを扱っています。
 仮面ライダーってそもそも一番初めは「悪の組織に改造された男が、すんでのところで脱出し、その組織を壊滅させるために戦う」話なので、常に同族殺しとか、異形であるとかの問題とかをはらんでいるんですね。そのため「そもそもなんで戦うのか」とか、「それは本当に正義なのか」「誰のための正義なのか」みたいな話をやります。子供向け番組だからこそ手を抜きません。
登場人物同士、信念の違いで葛藤したり対立したり、比喩抜きで殺しあったりします*2「もう拳だけじゃどうにもならない」みたいなやつ毎年あります。
むちゃくちゃしんどいけど、それを明るく見せてくれたり、笑える回やシーンや割とどうかしている設定やツッコミどころもたくさんあって、そのバランス感がとても好きです。

熱い主題歌や挿入歌

熱いバトルの最中にテーマソングが流れるやつ皆好きでしょ、あるよ。
あと作品によってはキャストが歌うテーマソングとか、更にそれに台詞が乗っかったバージョンとかあるよ。熱いよ。
HiGH&LOWでは歌っていない、たて笛尾沢こと天野浩成さんのキャラソン*3もあるよ。サビは平成ライダー界隈ではルシファー並のキャッチフレーズとして扱われているよ。

とにかく画が強い

顔が強くスタイルの良い男たちや女たちが、悩み、苦しみ、葛藤し、傷だらけになって戦って、その背後に爆発が起こる。絵面が強くないわけがないのである。そしてその先にある笑顔や涙は格別なのである。

ちょっと気になったというかたに

そういうわけでよかったら試してみて欲しいのですが、いかんせん長いんですよ。1話30分とはいえ、1年番組で50話近くあるんで、HiGH&LOWドラマ1,2合わせても倍以上なんですよね。
しかも作品ごとにテイストが違いすぎるので、ピンポイントですすめるのは難しいし、とにかくとっかかりを軽くしたい。
あと本音を言うと初代かクウガ*4かW*5あたりからシリーズ全部見てほしいみたいな話になるので、この記事ではサクッと見られる(1本60分~90分だ!)劇場版をベースにご紹介します。
見てみて面白そうだったらぜひテレビシリーズ本編を!

念のための事前注意ですが、こちらは劇場版のため、当然テレビドラマ本編のネタバレが含まれますし、それだけ見てもよくわからない部分が発生すると思います。つまりこれ、「いきなりTHE MOVIEを観てHiGH&LOWにハマった」タイプの人に最適化された記事なんですね。
ゼロから話を追って楽しみたい(本編のネタバレを食らいたくない)人は、周囲あるいはWEB上にいる適当な特撮ファンに一声かけると(おそらく)カウンセリングをしたうえで最適な一作を教えてもらえると思うので、そちらからゆっくり観ていただければな~と思います。

あとこれ、私が個人的に知り合いに聞かれたらこういう紹介するかな、という内容なので、これを読んでいる平成ライダーファンの方で「個人的にはこっちがおすすめ!」とか「この作品も忘れないで欲しい!」というのは、各位補足してほしい。そこまでの責任は持てない。

作品の性質上、リアルタイム視聴の面白さに重きを置いて作られているので、順番どおりに見るのが一番……とは思うけれど、それはリアタイ視聴しかしてない(できない)人間(私である)の言うことなので、手を出しやすそうな手段をとってもらえれば、それでいいんだと思います。

前知識を少々

平成ライダーの劇場版には概ね3種類(枠外もあるけどそれは置いておきます)あるので、最初にそれだけ説明します。飛ばしても大丈夫だよ。

■夏映画

その年放送の仮面ライダー単体の劇場版。大体8月公開なので通称夏映画。
作品によって完全にパラレルだったり、本編の延長だったりしますが、とにかく表題ライダーの魅力を抽出した集大成のような一本。

なんでパラレルなんだという説明は長くなるので割愛するけれど、パラレルの場合もキャラクターの魅力や本質は同じなので心置きなく見てもらいたい。
劇場では戦隊映画とセットで上映されるので、60分くらいです。

■冬映画

平成ライダーの途中*6から恒例になった、その年放送のライダーと、前年のライダーが共演する映画。大体12月公開なので通称冬映画。

前者にとっては初の劇場版、後者にとっては最終回を迎えて半年ほど経ってから帰ってきて共闘する内容になるので、ファンには嬉しく胸が熱いサービス作品。
たまに過去の別作品からもゲストが出たりしますが、基本的にはその年と前年のライダーがW主役だと思ってください。こちら単体作品で90分前後。

■春映画

これも平成ライダーの途中から恒例になったお祭り映画。大体3月~GW公開なので通称春映画。

作品の枠を超えて戦隊ヒーローと共演したり、昭和ライダーが先輩として現れたり、何故か昭和ライダーと戦うことになったりなど、なにが起こるのかわからないちょっとどうかしてる枠。どうかしてるだけに一番派手で絵面が強く人出が多い印象。面白ければいいんだよ。こちらも90分前後。


ということでここからやっと作品の話をします。長かったねごめんね。
ここまで読んでくれてる人はもうだいぶ見る気になってくださってる方だと思うのでよろしくしてやってください。

ケース1:最新作を劇場で

毎年全然別の話作りをしているので、そこに相性はあるんですけれども、大前提として提供側は「最新作が最高である(記録を更新する)」という意識で制作されているわけなので、そういう意味でとりあえず薦めたい最新作です。

映画は映画館で見るのが一番ですので、ぜひ劇場に足を運んでいただきたい。そんなわけで現在(2017年12月14日)公開中の最新作がこちら。

仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINALビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー

こちらはいわゆる冬映画。現在テレビシリーズ放映中の『~ビルド』と、全作『~エグゼイド』の共演映画に、平成の節目ということで、過去のライダーたちがゲスト出演している超アツい映画です。

現行のビルドのかっこよさは勿論のこと、先輩となったエグゼイド組の魅力がぐいぐい伝わってくる映画なので、そのとっかかりにも非常にオススメ。

ゲストであるオーズの二人は「ファンが夢見る最終回後」を体現してくれている*7ので、これを見てビビッと来た人はぜひ本編も見てみてください。

あとHiGH&LOWにも出演されている佐野岳さん*8小野塚勇人*9さんも出演されています。

本作の小野塚さん、すべての出番に置いて芝居に小技が効いてる感じでかっこいいのでよろしくお願いしたい。大ボスは大槻ケンヂさんです。

ケース2:アクションで推すなら

RED RAINや、FMのMUGENと雨宮兄弟の共闘シーンで滾った人に紹介したいのがこちら。

 『仮面ライダーTHE FIRST』『仮面ライダーTHE NEXT』

 いきなり例外で申し訳ないんですが、これは元祖仮面ライダーの要素を平成の世界観で描いたらどうなるか?というコンセプト*10で作られた単体作品で、今のところ映画2本のみで完結してます。

映画だけで観られるので設定に置いていかれることもないし、見どころはなんといっても美麗で激しく圧倒的なアクション。平成に公開されたライダー映画の中でも突出した2作です。ガラス割ります。トラックの荷台ぶち破ります。建物爆発します。観たいやつ大体全部見れます。

特に『~THE NEXT』のバイク戦は圧巻で、あとRED RAINとだいぶ豪快にロケ地被りしているのでそこも含めて楽しんでいただきたい。私はレッレであまりの進研ゼミ具合にテンション上がりすぎて大爆笑してしまった。

これ2005年と2007年の映画なので、そこからレッレを続けて見ると、歴史と進化を感じられて、とても楽しいと思います。イチオシ。

予言するけどノボルが好きな人は絶対本郷も好きになると思う。

元々対象年齢層が高めの作品で、『~THE NEXT』はPG-12なので念のため注意してください。証拠の一つこと斎藤洋介さんも出演されてます。あっそうだ主題歌は共にISSAさんで、『~THE FIRST』には出演もされてますよ。

あとは冬映画『仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX』とか『仮面ライダー平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴーストwithレジェンドライダー』(長い)もアクション楽しいです。

 ケース3:キャスト繋がりで見るなら

HiGH&LOWと共通のキャストさん繋がりで見るパターン。私が逆を辿った経路である。SWORD順に紹介します。

天野浩成さん 『劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE

 HiGH&LOWでは山王の愛され先輩、たて笛尾沢を演じている天野さん。

彼は『~剣(ブレイド)』『~フォーゼ』の2作品に、それぞれライダーと敵怪人として出演されている*11のですが、今回はライダーのほうの『~剣』で。

これはいわゆる夏映画で微パラレル。『仮面ライダー剣』のテレビシリーズ本編の未来を描いた設定の映画で、天野さんがRED RAINの墓参り雨宮兄弟みたいな格好をして出てくる。(レッレ予告時界隈がちょっとざわついた)
 2004年の作品なので画面はちょっと古く感じるかもしれませんが、主人公とそのライバル*12の雨の中の戦いが、ものすごくエモーショナルで見ごたえがあります。
「俺とお前は、戦うことでしか分かりあえない」というフレーズが心に響く人におすすめです。

ちなみにテレビドラマ版第1話はこちら!なんだけど、この作品慣れるまで登場人物の顔の見分けつきづらいのも特徴(※個人の主観です)なので、そういう意味でも映画から入るのいいかもしれない。 


仮面ライダー剣(ブレイド) 第01話[公式] 平成仮面ライダー20作品記念


稲葉友さん 『劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー』

ホワイトラスカルズのキジー役、稲葉さん出演の『~ドライブ』は関連作が多い!ので悩んだのですが、単純に映画としての出来が突出しているのでこれにしました。

『~ドライブ』の夏映画である本作、まず主演が竹内涼真でその息子が新田真剣佑(思わず敬称略)というだけでインパクトがすごいのですが、仮面ライダーなのに車に乗るライダーということで、熱いカーアクションも有り*13、ストーリーも見ごたえ満点の傑作です。

全体的に名作映画のオマージュいっぱいだったりでそこも楽しい。

稲葉さんはヒロインの弟で2号ライダー。*14 主人公(警察官)をサポートする天真爛漫で真っ直ぐなカメラマン。ハイローとは印象全然違うと思います。

テレビシリーズ本編では闇を抱えて葛藤したりもするのでよかったら見てね。

序盤はまだいないのですが、1クール終わったくらいに超おいしい感じで現れます。後に彼が主役のスピンオフ展開も。


仮面ライダードライブ 第01話[公式] 平成仮面ライダー20作品記念


野岳さん・永瀬匡さん 『仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦』

 この二人、元々別々に挙げるつもりだったのですが、偶然にも新旧RUDE BOYSが揃っていたのがこの冬映画。

HiGH&LOWではユウ役の佐野さんは『~鎧武』、シオン役の永瀬さんは『~ウィザード』側で出演*15 されています。(ラスカルズ松田凌さん*16、日向四兄弟の波岡一喜さん*17も『~鎧武』のライダーなんですが、本作には惜しくも登場していません)

挙げた理由は二人が揃っていたからというより、単純に面白いからです。

『~鎧武』側はなぜか戦国時代に飛ばされたりとかしてるんですけど、佐野さん演じる主人公とライバルとの関係が象徴的に描かれてるところが好き。

『~ウィザード』側は最終回後の設定なんで初見には厳しいかなと思いつつ、絵面が良いので堪能してほしい…という気持ちです。

馬に乗ったりマントひらひらしたりするライダーかっこいいんですよ。永瀬さんは明るく頼れるお兄さんです。

鎧武は(いやどのライダーもなんだけど)OPだけでも見てってシリーズ。(馬がすごいので)


仮面ライダー鎧武/ガイム 第01話[公式] 平成仮面ライダー20作品記念

そして追記するまで失念してたんですが(申し訳ない……)ウィザードの主題歌はラスカルズのAIZAWAこと鬼龍院翔さんです。


仮面ライダーウィザード 第01話[公式] 平成仮面ライダー20作品記念

 

武田航平さん 『劇場版 仮面ライダーキバ 魔界城の王』

DOUBT 平井役、武田さん出演*18 の夏映画。
これも微パラレルというか、映画単体で見られる作りになってるので割と見やすいんじゃないかな。

九龍グループ藤森会の木下ほうかさんも出演されてます。彼は気のいい喫茶店のマスターです。

『~キバ』は、瀬戸康史さん演じる主人公の生きる2008年と、武田さんが演じるその父親の時代1986年を両サイドから描く(そして怪人は長寿なので時を越えて双方に絡んでくる)意欲作なのですが、本作はタイムスリップで二人が共演する話です。

武田さん、父親の顔するシーンが超かっこいいです。

FMの雨宮兄弟の見せ場が一部界隈で「ダークネスムーンブレイク」と呼ばれていた理由はこれを見ればわかる(かもしれない)。なおテレビシリーズ本編の主題歌タイトルは『Break the Chain』。

キバもね~オープニングだけでもご覧になっていただきたい。2:38くらいからです。すごいので。とてもすごいので。


仮面ライダーキバ 第01話[公式] 平成仮面ライダー20作品記念

あと武田さんはこの記事書いた後になってビルドにも参戦してくださいました。今となってはそっちのほうが代表作かも。

坂口拓さん 『仮面ライダーカブト


仮面ライダーカブト 第01話[公式] 平成仮面ライダー20作品記念

番外編。

RED RAINのアクション監督、匠馬敏郎さんが、坂口拓名義で出演されているのが『~カブト』。

劇場版には登場しないキャラクター*19なので、テレビシリーズを薦めざるを得ないのですが、むちゃくちゃかっこいいのでご記憶願いたい。

役どころは中盤から登場する敵怪人で、変身前から圧倒的な存在感にて水嶋ヒロさん演じる主人公サイドを追いつめてきます。

 カブトはもうとにかく第1話の面白さが異常なので良かったら1話だけでも見てください。ぶっとんでるところあるけど、見始めると止まらないライダーです。劇場版も面白いよ。

ついでにあと1本『劇場版 仮面ライダー電王 俺、誕生!』も紹介しようかと思ったんですが、これ逆にFMの出オチをばらしてしまうことになるので自重します。
『~電王』は佐藤健さん主演(しかも1人で何役もこなすという)でとんでもなく面白く普通におすすめです。

 ケース4:考えないで感じてほしいやつ

前情報を入れないで『HiGH&LOW THE MOVIE』を観に行った東映特撮ファンは思いました。「あっこれお金がかかりすぎたスーパーヒーロー大戦だ」と。この感想、周囲で聞きすぎたので多分結構な人数がそう思っていると思うのですが、そのスーパーヒーロー大戦がこちらです。 

仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』

スーパーヒーロー大戦(通称スパヒロ)、何作かあるんですが1作目です。春映画です。鬼邪高校番長 村山役、山田裕貴さんが(かなりメインで)出演されています。*20

これどこから説明していいのかわかんないんですが、仮面ライダーには歴代全てのライダーに変身できるチートもチートの『~ディケイド』っていうキャラがいまして、あと歴代全てのスーパー戦隊に変身できる『海賊戦隊ゴーカイジャー』っていうのもいまして、その双方が世界を守るため、互いに潰しあうことになるというちゃんと説明しているのにわけがわからない話なんですが、本編を見ていると更にわけがわからなくなることうけあいで、でもそんなことどうでもいい感じで楽しい映画です。

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、山田さんは『~ゴーカイジャー』のブルーを演じていて、その役で出演されてるんですね。

突然「仮面ライダーを潰す」とか言い出した俺様レッドに困惑しつつ、それを信じて翻弄される立場で、美麗なアクションとともに大活躍されるのでよかったらどうぞ。琥珀と九十九の関係性が好きな人とかに刺さると思う(?)。「どうしちまったんだよ琥珀さん!」みたいなシーンいっぱい出てくる。

全然違う話なんだけど、物語の根底に流れるなにかがたぶんザムビにだいぶ近い。絵面も近い。見てほしい。

なにもわからないと思うけどとりあえずディケイド1話貼っときますね。

オープニングが尋常じゃなくエモいのでよかったらそれだけでも。


仮面ライダーディケイド 第01話[公式] 平成仮面ライダー20作品記念

ケース5:なにも知らずに絵面に殴られてほしいやつ

毎年様々な形でシリーズの活性化を図る東映さんなので、ファンに物議をかもすような作品も提供してくれます。主に春映画で。

なのであえてシリーズになにも思い入れがない人のほうが、わからないことも多い反面、かえって健全に楽しめるのでは…という気もするのですよね。

ということで、とにかく絵面が強い春映画2本をご紹介。

 『平成ライダー昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊

タイトルからして何言ってんだ感あるよね。私達も思ったし本編見ても何言ってんだと思いました。しかしいかんせん絵面が強い。

これタイトル通り、昭和ライダーの先輩方が「最近の平成ライダーは」って説教しにくるというもうド直球なメタ作品なんですけれども、その昭和の先輩方がもうむっちゃくちゃにかっこいいので言葉がなくなるし、若手連中のなかでも特にスタイル抜群で生意気なのが応戦するせいで、真っ当な若手まで巻き込まれて大変なんですが、本題としては世代間争いとかそういうことではなく、仮面ライダーって本当に心底かっこいいんだよ!!!!という映画なので、ツッコミどころは全部受け流して、頭空っぽにして見てほしいです。
変身シーンのすべてがとにかくかっこいい。それだけで十二分に価値がある映画です。あと佐野岳さんのアクションが爆発しています。なんだその動き。

そしてもう1本がこちら。

 『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』

過去に企画されつつ、映像化されることがなかった『仮面ライダー3号』。その存在が生きていた世界線だったら、というIFの世界分岐がコンセプトになった作品。*21

これを見て仮面ライダーっていつもこういう感じなの?」と言われたら正直否定したいし、個人的にすごく許せないことをやった作品でもあるんですが、及川光博が黒い羽を散らしながら仮面ライダーに変身する(思わず敬称略2回目)というだけでも薦めざるを得ないのであった。それだけでも金を出せるのにアクションも見ごたえ抜群なのである。

この作品、筆者の周囲において「ビジュアルで殴る」という流行語を生んだ作品で、それくらい画面の圧がすごいです。*22

倉田てつをさんの変身シーンなんて格好良すぎて笑いが出てくるレベル。煽りとかでなく、人は格好良すぎるものを見ると笑うし、可愛すぎるものを見ると泣く。良い男たちが華麗にアクションする姿、堪能してほしいです。

あとこちらにも、稲葉友さんと天野浩成さんが出演されています。双方出番もアクションも結構あるのですが、先のキャスト別項目で言及しなかった理由は観て理解していただきたい。(あと九龍会 植野役の笹野高史さんと、ラスカルズ ラッシー役の西川俊介さんは声で、ちらっとゲストされています。この二人『手裏剣戦隊ニンニンジャー』ではおじいちゃんと孫なんです)
衝撃のラストは『仮面ライダー4号』という作品で補足されているので、もし興味があったらあわせてどうぞ。

 

ということで、ざっくり書こうと思ったら存外長くなってしまった平成ライダーどうですか話でした。

便宜上Amazonへのリンクを貼っていますが、作品によってはhuluやdTVなどでも配信されているので、各自見やすい環境にあるやつでチャレンジして頂きたい。(あと月額制の専用アプリもあったりするよ)

こんなに長々書いたところで、どうせこれきっとそんなに読まれることもないと思うんだけど(多少読まれたところで既にライダー見てる界隈で回覧されて終わりそうな気がするんですが)、書きたかったから書いたぞ!満足!

万一これきっかけに見て「面白かった!」ということがあればむちゃくちゃ喜ぶので教えてください。時間無駄にさせたらすみません。

ここでは紹介できなかったライダーいっぱいあるので、もし周囲にライダーファンがいたら、是非カウンセリングを受けて(どこで)お気に入りのテレビシリーズを見つけてもらえると嬉しいです。
単純に見た目の好みとかで入るのも全然ありだと思います!

余談ながら私は『~龍騎』あたりが入口でした!(サブリミナル)

www.youtube.com

*1:『~W(ダブル)』吉川晃司さん、松岡充さん、『~エグゼイド』博多華丸さんなど

*2:どの作品とまで言わないが、HiGH&LOWより高確率で人死にが出る。

*3:仮面ライダー剣』/『rebirth』橘朔也(天野浩成

*4:平成1作目

*5:平成2期1作目

*6:2期:2010年『仮面ライダーW』以降

*7:ファンの妄想すぎてこれを公式がやるのか感はある

*8:仮面ライダー鎧武』葛葉紘汰/仮面ライダー鎧武

*9:仮面ライダーエグゼイド』九条貴利矢/仮面ライダーレーザー

*10:コナンドイルの『シャーロック・ホームズ』シリーズと、BBCドラマ『SHERLOCK』にたとえるのが飲みこみやすいと思う。

*11:仮面ライダー剣』橘朔也/仮面ライダーギャレン仮面ライダーフォーゼ』速水公平/リブラ・ゾディアーツ

*12:厳密には違うけれども便宜上許して

*13:劇場登場車両ネクストライドロンの素体はメルセデスベンツAMG GT 1580万円だ!

*14:詩島剛/仮面ライダーマッハ

*15:仁藤攻介/仮面ライダービースト

*16:城乃内秀保/仮面ライダーグリドン

*17:シド/仮面ライダーシグルド

*18:紅音也/仮面ライダーイクサ

*19:乃木怜治/カッシスワーム

*20:海賊戦隊ゴーカイジャー』ジョー・ギブケン/ゴーカイブルー

*21:仮面ライダーは別軸のV3という映像作品を経て、今日まで続いている

*22:そしてそれが翌年HiGH&LOWに「金の力とビジュアルで殴る」と引き継がれた